名古屋の在宅訪問マッサージ・リハビリマッサージのふくぎ治療院が綴るノウハウブログ


TEL.080-7721-7792 お問い合わせ

名古屋の在宅訪問マッサージ・リハビリマッサージのふくぎ治療院が綴るノウハウブログ

menu

tel

お問い合わせ

患者様の声

ブログ

  • TOP
  • ブログ
  • 予防接種したからと安心しないで!高齢者の肺炎を予防接種で完全に防げない理由
2014年10月11日

予防接種したからと安心しないで!高齢者の肺炎を予防接種で完全に防げない理由

西田敏行

最近テレビでよく見かける西田敏行さんが出ている肺炎球菌予防接種のCM。今年の10月から国の定期接種対象になったことで、ワクチン販売しているMSDが積極的にCM展開しているようです。製薬業界のことを知っていれば

【最新「死に方」事典】「肺炎3位」のカラクリ

こちらのブログのような見方をしたくなりますし、このように書いた方が読んでもらえそうです。しかし、肺炎で多くの高齢者が命を落としているのも事実であり、今回CMされているワクチンが効果を発揮するなら多くの人の助けになると思います。

今回は、なぜ高齢者に肺炎でなくなる人が多いのか、この予防接種の有効性、どのように防いでいけばいいのかを考えていきたいと思います。

 

予防接種を受ければ肺炎にならない、という勘違い

高齢者の肺炎について書こうと思ったきっかけがあります。それは寝たきりに近いお母さんを介護をしている娘さんが「私のお母さんは予防接種したから肺炎の心配はありません」とおっしゃったことです。このお母さんは寝たきりですが、食事は口から取られ肺炎が心配される方でした。これは非常に危険な思い込みです。

これは一人だけでなく、複数の患者さんやご家族が勘違いされていました。肺炎球菌の予防接種を受けても肺炎は防げません。肺炎になる可能性が下がるだけです。その理由を説明いたします。

 

肺炎を起こす仕組みの簡単な説明

マスクと菌

肺炎の原因となる菌やウィルスは普段から私達の周りにいます。元気であれば問題ないのですが、体が弱り免疫力が落ちると菌に負けてしまう。

肺炎で亡くなる方のほとんどは65歳以上の高齢者ですが、高齢者が肺炎になってしまう原因として多いのが「誤嚥(ごえん)」です。飲み込む力が低下し食べ物や唾液が胃ではなく肺の方へ入ってしまいう。そこに含まれる菌によって肺炎になってしまいます。80歳以上の方や脳梗塞などによる寝たきりの方は特に注意が必要です。

肺炎の原因菌として一番多いのが「肺炎球菌」であり今回の予防接種はこの「肺炎球菌による」肺炎を防ぐことが目的となります。

肺炎球菌ワクチンはどれほど有効か

では、肺炎球菌による肺炎は全体のどれほどの割合でしょうか。MSDのホームページから表をお借りしました。

肺炎の原因一覧(参照:肺炎予防.jp

市中肺炎とは、一般的な生活を送っている方が患う肺炎という意味です。全体の約25%が肺炎球菌によるものです。高齢者の中でも肺炎になりやすい寝たきりの方や入院患者、施設入所者などは市中肺炎よりも肺炎球菌が原因である確率は低いとも言われます。そして、肺炎球菌もたくさんの種類がありワクチンが効くのは7〜8割です。

ここまでの話を総括しますと、肺炎球菌ワクチンで防げる高齢者の肺炎は多く見積もっても20%以下。これを多いと見るか少ないと見るかはあなた次第ですが、予防接種を受ける際に知っておくべき大切なことと思います。

ちなみに、ワクチン接種は自治体の補助があるものの有料となります。名古屋市であれば4000円で、自治体により金額は変わります。一度受けた方は補助が受けられなかったり5年以内に受けた方が再度受けると副作用が出やすかったりするそうです。受ける前に、一度主治医の先生にご相談ください。

 

高齢者の肺炎を防ぐのは嚥下訓練

こうなってきますと、いかに誤嚥しないかが重要となります。昔は衰えた飲み込む力は回復しないと言われたものですが、現在では嚥下訓練の効果はしっかり証明されています。私も特別養護老人ホームの機能訓練士として入所者と「パタカラ体操」や感染予防のお話をさせて頂きましたが、訓練には専門的な知識が必要となってきます。

専門的な立場で協力してくれる方としてSTの方や歯科医・歯科衛生士の方がみえます。新しいところでは先日放送されたNHKの番組「プロフェッショナル」では訪問管理栄養士の中村育子さんが紹介されていました。多くの介護者が見られたようで各所から反響があったようです。

訪問ではヘルパーやドクター・看護師、PTや私のような訪問鍼灸マッサージ師はかなり認知されて来たように感じますが、嚥下の専門家はまだまだ知られていないように感じます。今後、認知度が高まり制度的にも整ってくることでしょう。

肺炎は予防できる病気です。ワクチンをうまく使いながら、嚥下にスポットが当たることで少しでも肺炎になる方が減り前向きな人生が送れることを祈っております。

 

ワクチンについて正しい知識をつけたいという方にはこの本がお勧め。陰謀論は正直コリゴリですわ・・・。

へばの〜

 

【追記】

twitterで「ニセ医学に騙されないために」の著者、なとろむさんが肺炎の予防接種の効果判定について有益なツイートされていたので、追記させて頂きます。

この報告によれば、肺炎球菌ワクチンを使用することによって約4割肺炎を防げたということになります。私が上記で上げた推論の数字よりかなり良い結果が出ているようです。こういった情報も知った上で、適切な肺炎予防活動が行われることを期待しています。

コメント

You may use these HTML tags and attributes: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>

おすすめの記事

同じカテゴリーの記事を見る

お気軽にお問い合わせ下さい

TEL.080-7721-7792お問い合わせ

css.php