これから開業するので、まずはホームページ作りから、という方は多いと思います。
集客のために重要なのは何をおいても認知、知ってもらうこと。ホームページはそのための重要な武器です。
いざ作ろう、というときに私が一番重要だと考えるのが設計です。
ページ内の文字や写真を変えるのは簡単に行なえますが、患者さんの声のページを後から作る、個別に作った症状ページをまとめて表示するページを後から増やす、などは結構手間だったり、外注している場合はかなりお金がかかります。
そんなことにならないよう、今回の記事では鍼灸院など治療系のホームページを作るときにどんなコンテンツが重要なのかをお伝えします。
この記事を見た上で、あなたにどんなページが必要か考えてみてください。
【初心者Web担当者向け】サイトマップの作り方
数十ページのサイトマップならエクセルで簡単に作ることが可能です。作成方法をご紹介。
1:サイトマップの概念を理解する
サイトマップがツリー構造になっています。
階層ごとにコンテンツがより詳細になっていくイメージです。リプ欄に続く… pic.twitter.com/hKiEvetH4R
— 岩田 真(ユーティル代表)/ DX支援の会社 (@Shin_Iwa_Utill) November 14, 2019
(参考になりそうなツイート)
最重要なページ
まずは一番重要、必ず用意しましょうというページから紹介します。
重要性の指標は読んでいる人の「不安を減らす」のに重要かどうかです。
トップページ
当たり前かもしれませんが、トップページは必要です。
院の概要を伝えながら、安心感を与え、必要な情報が探しやすことが重要です。
忘れやすいのが、予約の導線。予約する気で院の名前を検索し、トップページを見る人も多いので、ファーストビュー(最初に表示させる画面)でどうすれば予約できるかわかりやすくしましょう。
料金・メニューページ
料金・メニューも当たり前だと思われるかもしれませんが重要です。
「高額な料金を取られないか、通える料金か」という不安は誰しも感じるからです。
金額が発生するものはここに集めましょう。訪問をやってる人は、交通費もこちらへ。
忘れがちなのはキャッシュレス決済の可否や、値引き情報をここに書くこと。
料金・メニューはできるだけわかりやすくをこころがけましょう。
アクセスページ
アクセスページも予約する人は必ず見ます。そして、改善の余地が大きいページでもあります。
よくアドバイスするのは以下のものです。
- 院の外観写真がない(入り口の写真だけ)
- 駐車場の写真・情報がない
- (テナントが並んでいる場合)横の店舗の情報がない
- 埋め込んでいるGoogle Mapの縮尺、サイズが見づらい
- 車で来てもらうことが前提なのに、院周辺の道のり写真がない
予約する人は、これから初めて使う道、行く場所に向かいます。
ちゃんと行けるだろうか、駐車場はとめやすいだろうか、など不安は尽きません。
その不安を減らすために、できるだけ多くの情報を伝えましょう。
院が忙しい中「駐車場ってどこですか?」という質問も減らせます。
スタッフページ
案外作られてないのがスタッフページです。
治療業界は必ず患者さんの体を触るので「どんな人が私の体を触るのか」と特に女性が不安を感じます。
笑顔のものなど写真数点、名前、名前のふりがな、持っている資格、治療に対する想いなど入れたいです。
スタッフページを「プロフィール」として用意する人もあるんですが、個人的には人のプロフィールなのか院のプロフィールなのかわかりづらいと感じてます。
「スタッフ」「スタッフ紹介」「院長紹介」「院長プロフィール」などの方が、直感的にわかるのでオススメしてます。
予約・問い合わせページ
予約・問い合わせページも、用意されていないことが多いページです。
なぜないのかを質問すると「どのページにも予約するバナーが置いてあるから」「スマホなら常に表示されているから」との意見を聞きます。
間違いではないし、ページに予約バナーがあるのは正解だと思います。ただ、「よし、予約しよう!」と思ったとき、メニューの中から「予約」を探す人は一定数います。
予約ページを見ることで、複数ある予約方法もわかるので、自分に合った予約方法を選びやすい、という患者さん側のメリットもあります。
患者さんの声ページ
患者さんの声・口コミページも、用意していない人も結構いるな、という印象。
読んでいる人の「私も改善するのか」という不安を解消し、予約へ背中を押せるページです。
最近はGoogleビジネスプロフィール(旧マイビジネス)やポータルサイトに口コミあるからいらないのでは?とも入れますが、予約まで成約してもらうのに、他のサイトへ移動させない、というのは重要なことです。
Googleビジネスプロフィールやポータルサイトに口コミが集まっているのなら、そのスクリーンしょっとなどの画像を載せていくのも一つの手です。
ここまでを最重要なページとしました。
重要なページ
続いて、絶対必要とはいわないけど、あった方がいいよねというページです。
あった方がいいけど、ちゃんと作らない・更新しないとマイナスになる可能性があるので一段下げました。
名刺のような、売り込まないページなら必要ないかと。
症例ページ
症例ページは文字のまま、実際の治療した経過や結果を書くページです。
設置してないサイトがほとんどですね。
読む側の「私のような症状も改善するのか、どんな施術をするのか、何回くらい通う必要がなるのか」という不安を解消できる可能性があるページです。
ただ、ほとんど更新されず症例が少なすぎると「施術数が少ないのでは?」と思われるマイナスに働く危険性もあります。
きちんと症例を積み上げていく気持ちがあるなら設置しましょう。
設置したけど症例は少ないままなのであれば、そっと消しましょう。
ブログ・お知らせページ
最近は設置する人が減りましたね、ブログ・お知らせページ。
症例と同じで、最新の記事が数年前だと「ちゃんと営業してるのかな?」とマイナスに働くことがあります。そんな人が多いのか、みんな使わなくなりましたね。
しっかりした内容のものを書けばまだまだ検索流入が期待できますし、専門分野がある院であれば、専門分野に対してどれだけ詳しいかを伝えることもできます。
活用できるビジョンがある人は設置しましょう。
適応症状・症状ページ
適応症状・症状ページは、症状・病名ごとに詳しく解説しているページです。
ブログと逆で、設置する人が増えています。
特に広告運用を前提に集客を考えている人なら、最重要の扱いになります。病名で広告を使うときに、トップページを見てもらうより、専用に用意されたページを見てもらうほうが集客できる可能性が上がるからです。
適応症状のページにほとんど情報がないケースがあります。ある程度の作り込みができないと、適応症状ページで離脱される可能性を高めますので、作るなら情報量があるものを作りましょう。
ここまでが重要なページです。
あってもいいページ
状況に応じて必要そうなら用意する、そういうページを挙げます。
他のコンテンツでフォローできているケースも多いので、重要ページまで作っても足りない要素があれば設置をおすすめします。
Q&A or 初めての方へ
この2つは似たような性質があります。
どちらも、他のページではフォローできない不安、疑問を解決するためにあるからです。
なので、どちらかを用意できればいいのかなと思ってます。
また、適応症状ページなどを広告LP(ランディングページ)として利用する場合は、Q&Aをそこに書いてしまうこともよくあります。
1ページでわかりやすく書きたいならQ&A。細かく一つ一つの疑問に答えていくようなページを作りたいなら、初めての方へ、がいいのではと考えます。
施術の流れ
これも、単独でページにすると言うよりは、
- 適応症状ページ
- 料金ページ
- TOPページ
これらのページの一部として運用することが多いです。
施術の流れで他と明らかな差別化(特殊な機械を使ったり、細かい段取りがある、など)が作れるなら、単独のページもありです。
成約のためには重要な要素なので、必ずどこかで説明するようにしましょう。
ここから下層ページも考えよう
ここまで紹介した中から、必要と考えるページをピックアップしましょう。
それができたら、次はピックアップしたページに下層ページが必要かを考えます。
適応症状ページの下層
下層ページが必要な代表コンテンツが、適応症状ページです。
まずは、適応症状を一覧で並べ、その下層にそれぞれの症状を詳しく説明するページを用意するのが一般的です。
症例ページの下層
適応症状と同じく、まずは症状名を一覧化し、リンク先をその症状の症例だけ掲載する形が一般的です。
スタッフページの下層
複数のスタッフがいる場合も下層ページを利用することがあります。
まずは、全員のスタッフ名などを一覧化し、クリックするとそのスタッフの詳細がわかるような作りです。
鍼灸接骨院などで、5人以上いる場合は有効かなと思います。
料金・メニューの下層
メニューがたくさんある場合、その詳細を説明する下層ページを作る場合があります。
特に、高単価の場合などは詳細がわからないと利用されないことがあるのでおすすめです。
ブログページの下層
ブログの一覧から、内容の詳細に飛ぶのはどんなブログでもお決まりですね。
と思ったんですが、noteは一覧表示が基本ですね。
通常は、読みたい記事を探しづらいので、一覧だけを表示する方法はおすすめしません。
患者さんの声ページの下層
患者さんの声ページの下層は基本おすすめしません。
症例などと同じように、症状ごとに分けて一覧化することも可能ですが、この場合かなりの数の口コミを集めないと、スカスカなコンテンツになります。
また、患者さんの声は症状によって大きく変わるものではないので、下層は作らず一覧表示をおすすめしています。
さあ、コンテンツの中身を作ろう
ここまで読んで、作るコンテンツを決めたらあとはやるだけです!
読む人の不安を減らし、メリットが伝わる、選んでもらえるサイト作りをしましょう。