サイト作り

LP型トップページの構成を考える

ホームページ作りで必ず必要なのはトップページ。

ここから作りはじめる人も多いと思いますが、何を書けばいいかわからず手が止まったりしてませんか?

料金やアクセスと比べると、何を書いてもいいからこそ、何を書けばいいかわらかない。

そんな人のヒントになるような、構成について考えてみます。

最初に考えるのは役割

本当は、自分が何を伝えたいか、大事にしているか、そんなことから考えるべきなんですが、実際に一人でこれを1から考えるのって難しいです。まず無理。

私は、まず形を作ってしまいそこから違和感がないものを作る、という方法が早いのでオススメしています。作ってからやりたいことを考える感じです。

では、最初に最低限考えなければいけないことは何か。

それは、トップページに役割です。

役割は大きく「売り込み型」と「目次型」があります。

どちらの役割を持たせるかで、構成が大きく変わるので、まずはこれを考えましょう。

具体的なに紹介します。

売り込み型(LP型)

売り込み型は、名前の通り最初にトップページを見た人がいきなり予約してくれる売り込む作りです。

言い換えると、トップページそのものがLP(ランディングページ)のようなもので、予約までに必要な情報をすべてここに積め込みます。

具体的には、院の強み・口コミ・料金・アクセス・スタッフ・Q&Aなどすべての情報を書きます。

「地名 鍼灸院」などのキーワードで広告を使い集客を考える場合は、売り込み型の方が向いています。

デメリットとしては、あなたの院のことをよく知らずに予約されやすくなるので、来院後に「え?鍼なんですか?できれば違う方法がいいんですけど」などミスマッチが増える可能性があります。

ミスマッチが起こりづらいよう、配慮したサイト作りが求められます。

目次型

売り込むのではなく、次に見て欲しいページ、見たいと思うページを探しやすくする構成を目次型としました。

導入でどんな院かを簡単に紹介した後は、適応症状や料金、アクセス、スタッフなどへの目立つリンクを設置します。

サイトを利用している人が、見たいものを見たい順に見れるのことで、ストレスを減らしどんな院なのかの理解をうながします。結果、院のことを理解した人が来院しやすいです。

デメリットとしては、しっかり作り込んでないと次のリンクを見つけてもらえず、すぐに離脱されてします。探すのが苦手、面倒という人も離脱しやすくなります。

適切な数のわかりやすいリンクの設置をすることが重要です。

どっちがいいの?

どちらがいいのか、の正解はありません。

どちらでも集客可能です。

ただ、先にも書いた通り広告を使うなら売り込み型がいいかな、くらいです。

2つの中間的な作りもありだと思います。

本当に伝えたいことはできるだけトップページに書いて、その下にリンクを設置していくような。

私が経営するふくぎ鍼灸院は中間くらいのイメージで作られていますので、参考までに。

https://ibs-nagoya.jp

売り込み型の具体的な構成

目次型は個別性が高いので、今回は売り込み型の構成について詳しくお伝えします。

売り込み型の構成は、そのまま適応症状のページにも利用でき汎用性が広いです。

トップページで作り方に慣れたら、そのまま適応症状も作っていくとスムーズでしょう。

具体的な構成は以下のような流れです。

  1. ヘッダー画像(ひきつけるような画像と言葉)
  2. 導入文
  3. 院の特徴、強み
  4. 患者さんが持っている悩み、共感、解決策
  5. 施術の流れ
  6. 症例
  7. 口コミ・推薦文
  8. 料金・メニュー
  9. アクセス
  10. スタッフ
  11. Q&A
  12. 適応症状など別ページへのリンク

あくまでも例であり、前後の入れ替えはOKです。

適宜、ご本人や院内の写真を多めに差し込みましょう。

予約動線(電話、LINEなどのリンク)を③、⑤、⑪のあとに入れます。

③、⑤、⑪が大きな文脈の切れ目なので。

予約動線はできるだけ流れを切らないように、目立ちすぎない小さめバナーがいいです。

①〜④で悩む人が多いので、どんなことを書くのか具体的に紹介します。

①ヘッダー画像(メインビジュアル)

ページに来た人が一番最初に見る部分です。

ここで、読む人に「この先を読んでみたい」「私に関係ありそう」と思ってもらいたいです。

ここが弱いと、すぐに「戻る」を押されてしまうので全体の中でもかなり重要な部分です。

院の場合、できるだけ施術者など人の写真をメインに使いましょう。写真であろうと目が合うと見ようとしてしまうので、注目されやすいです。

写真とともに、短い文字も入れます。

文字はあまり決まりがないのですが、

  1. 治療を受けて得られる未来像
  2. 施術者が大事にしていること
  3. 院の最大の特徴
  4. 読んでいる人の不安を軽減する言葉
  5. 読んでいる人のつらさに共感する言葉

このような言葉から選んでいきます。

難しそうだなと思ったら、以下のように考えてもいいです。

  1. 院の売り(特徴)を考える
  2. 売りを一言で表現すると何かを考え、それをヘッダーに使う
  3. 売りは②導入文の最初に持ってきて、①と②につながるを作る

こうすることで、読む人はスムーズに①→②と読み進めることができます。

画像を編集するので、簡単に作る場合はCanvaがオススメです。

凝ったものを作りたけど、自分で難しいという方はココナラなどで外注しましょう。3000円前後の予算感で作ってもらえます。(招待コード置いときます:RXY0FV)

ヘッダー画像は一発で最適解にたどり着くのは難しく、何度も作り変えている人が多いです。

そのつもりで作っていきましょう。

  • 写真が院と関係ないイメージ・小さすぎて何の写真かわからない
  • スマホで見ると文字が小さすぎて読めない

この2つは私がコンサルでよくする指摘なので、お気をつけ下さい。

②導入文

あなたの院がどんな場所なのか、どんなことを大事にしているのか、どんな人に来てもらいたいか、など端的に書きます。

最初で文章が長くなりすぎると離脱しやすくなるので、300〜400文字くらいが目安でしょうか。

③院の特徴・強み

導入文で書いた内容を、写真をなど交えて説明していきます。

書きたいことがたくさんある場合は、「はじめての方へ」「5つの強み(こだわり)」など、コンテンツを分けて表現するといいでしょう。

「はじめての方へ」は読んでる人の不安を解消する院の特徴、大事にしていること。

「5つの強み」は他との差別化につながる部分を伝えます。

「5つ」としましたが3つでも6つでもいいです。ただ、多すぎると「そんなにあるの?」と数字を見ただけで読まれない可能性があるのでほどほどに。

④患者さんが持っている悩み、解説、解決策

  1. 想定している患者さんが持っている悩み
  2. その悩みが起こる原因
  3. それが鍼で解決できる、という解決策の提示

この3つを書きます。

①については、「どんな人に向けて」がはっきりしていないと誰にでも当てはまる内容になり、読んでる人に響きません。響かないと続きも読んでもらえません。

男性か女性か、年齢は、どんな症状を持っているか、すべて考える必要はありませんが、可能な範囲で想定して考えましょう。

原因はエビデンスがある必要はなく、あなたが治療する時にどんな場所をみるのか、ゆるめるのか、から考えるのがいいです。そうすることによって、③の治療する意味につなげられます。

例:①お腹が痛い→②お腹の筋肉のコリが原因→③鍼でお腹の筋肉をゆるめ、腹痛改善

上は、ふくぎ鍼灸院の例です。

この部分は特に適応症状で細かく症状の説明をする時に重要になります。

トップページでは、ある程度誰にでも当てはまるように書いても、問題ありません。

⑤「施術の流れ」以降

⑤「施術の流れ」以降は決まっているものを入れていきます。

⑥「症例」について、どんな症状でもウェルカムな院なら、トップページだと⑫適応症状のリンク付近に症例のリンクを置いておくだけでもいいでしょう。

症状名を絞ってやっていくなら、提示した位置でもいいと思います。

⑦「口コミ」は可能なら患者さんと一緒の写真があるとベストです。医師や同業者の推薦文を入れる場合もここで一緒に。

⑧「料金」は高額な場合ここでは表示せず、リンク先で見てもらうようにすることもあります。(料金で離脱を防ぐため)

⑨「アクセス」は最低限にして、細かい部分を知りたい人ようにリンクを設置します。

⑩「スタッフ」も同じく簡潔に。院長の治療に対する想い、を書いてもいいです。

以上です。

まずは形にしよう

サイトを「こう作りたい」と思っていても、それを形にすることは簡単ではなく、作ってみると思ったのと違った、ということもよくあります。

形になってわかることはとても多いので、まずは形にすることを優先しましょう。

考えすぎて手が止まるより、ひとまず作って「この文章の流れならこう書くといいな」と作るほうが、結果的にいいものができます。

逆に「書いてみたけど、やりたいと思ってたものと違う」という違和感も出るでしょう。

違和感はチャンスです。

今あるものと違和感を比べて、本当はどういう人を治療したいか、どんな人に来てもらいたいか、どうありたいかを考え言語化し、サイトに反映させましょう。

この繰り返しで、より読んだ人の「心に刺さる」サイトになります。

違和感は感じるけど、自分では言語化できない、という方はお手伝いしますのでご相談下さい。